
2020年度から小学校のプログラミング必修化が始まっていますが、
「なぜ導入するのか?」「プログラミングを学ぶと何が良いのか?」などご存じですか。
この記事をご覧になれば、目的や学習目標などが分かりプログラミング教育の重要性を知って頂けると思います。
そして、重要だと思う方の為にスクールや教材の紹介もしているので是非参考にして頂けると幸いです。
1.なぜ小学校でプログラミング教育を導入するのか?
「今後10年~20年程度で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高い」
マイケル・オズボーン氏(オックスフォード大学准教授)
このような提言に対して、
急激に変化する社会では、「今、学校で教えていることが通用しなくなる」「人間の職業が AIに奪われる」という不安の声があります。
しかし、予測できない変化を受け身で捉えるのではなく、前向きに受け止め、主体的に向き合い・自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となるためにプログラミング教育の導入を目標としています。
(参考文献:小学校プログラミング教育の概要 1)
また、今後国内の ICT (情報通信技術)人材不足が挙げられ2030年には16~79万人が不足すると予測されています。
全員がICT関連の職業に就くとは限りません。
しかし、現代社会ではあらゆる活動でコンピュータ等を活用することが求められ、コンピュータを理解し、上手に活用していく力を身に付けることは、これからの社会ではどのような職業に就くとしても極めて重要だと言えます。
そこで、小学校のプログラミング必修化によって、プログラミングスキルやその考え方を育むことを目的としています。
2.小学校のプログラミング教育で育みたい能力をご存じですか?

・「知識及び技能」 ➡「気付き」
・「学びに向かう力、人間性等」 ➡「主体的に取り組む姿勢」
・「思考力、判断力、表現力等」 ➡「論理的に考える力」
■知識及び技能
身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気付くことを目標にしています。
➡「気付き」を伸ばす
■学びに向かう力、人間性等
身近な問題の発見・解決に、コンピュータの働きを生かして上手に活用してよりよい社会を築いていこうと努力することを目標にしています。
➡「主体的に取り組む姿勢」を伸ばす
■思考力、判断力、表現力等
自分の考えを表現するために、一つ一つの動きに対応した記号をどのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力を養うことを目標にしています。
➡「論理的に考える力」を伸ばす
このような3本の柱を育てて、情報活用能力の向上がプログラミング必修化の目的です。
3.小学校ではどんなプログラミングの授業内容なの?
現段階(小学校プログラミング教育の手引(第三版)2020年2月)でのプログラミング教育の対象となる学年は明確になっておらず、各市町村の教育委員会や教育現場で決められます。
また、プログラミング教育は算数や理科など既存教科の中にプログラミング教育が組み込まれるようになり、「プログラミング」という教科が新たに作られるわけではありません。
以下は、文部科学省が発表した「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」による授業内容の一例と対象学年です。
・小学5年生を対象とした算数の授業
「辺の長さがすべて等しい」「角の大きさがすべて等しい」などの特徴を利用し、プログラミングで正多角形を描く。
・小学6年生を対象とした理科の授業
身近な電気を使った道具に興味を向かせ、用途に応じて適切に電気を制御していることをプログラミングの考え方を基に学ぶ。
・小学3~6年生を対象とした音楽の授業
プログラミングで音のまとまりを作ったり組み合わせたりしながら自分なりに表現し、お互いの違いやよさを認め合う。
小学校のプログラミング教育は始まったばかりで、ICT活用が得意な教師と、そうではない教師もいるかと思います。
そのため、「自分の子どもには早いうちからプログラミングに慣れさせてあげたい」と思う親御さんは低学年からでも始められる教材やスクールを紹介したいと思います。
4.論理的思考が育まれるプログラミング教育

小学生向けプログラミング教材も多く市販されていて、幼児期でもプログラミング教育を導入するところが出てきたようです。
小学校においては、コーディングを学ぶことを目的としておらず、自分で考えてアイデアをかたちにする論理的思考を鍛えることが目的です。
そこで、論理的思考が育まれる教育や教材にはどのようなものがあるのでしょうか。
STEAM教育最先端の米国で大人気のGroovy Lab in a Boxは、科学者と同じメソッドを疑似体験しながら科学(Science),技術(Technology),工学(Engineering),芸術(Art),数学(Mathematics) を楽しく学ぶことが出来る学習キットです。

STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字をつなげた造語で、これら5つの領域を重視する教育方針です。
アメリカから広がった概念ですが、日本でも、文部科学省が「思考の基盤となるSTEAM教育をすべての生徒に学ばせる必要がある」と提言するなど、プログラミング教育の必修化を筆頭に、導入が進んでいきます。
<対象>
6歳(小学1年生)~
<形式>
STEAM教材を毎月お届け
<料金>
2,980円/1ヶ月(入会金なし)
<内容>
■多くの科学者や教育者の経験とノウハウで設計・開発
Groovyは数々の科学者や教育者の経験とノウハウにより設計・開発。6歳以上の子どもたちが、どんどん挑戦したくなる世界最先端のSTEAM教材です。Groovyの箱の中の毎月送られてくる様々なミッション遂行を通じて、創造力を主体的に発揮できるよう工夫されています。米「Popular Mechanics*」とパートナーシップ提携を交わしています。
*米国の権威ある科学・技術・自動車を特徴とするエンジニアリング誌
■マイク博士のナビゲートで楽しくミッション遂行!
子どもたちがSTEAMの楽しさを体験できる、マイク博士の動画STEAMレッスン。Groovyに入っているパスコードでアクセスするだけで簡単にアクセスできます。しかも英語と日本語の2ヶ国語対応で、自然に英語も学べます。
■必要な全ての材料は箱の中
毎月のミッションを達成させるための資料と材料は、全てGroovyの箱に含まれているので、すぐにはじめられます。また、毎月のテーマに関連する面白くて役に立つ科学情報が満載の会員限定Webサイト「Beyond」にアクセスをすることで、更に学びを深めることができます。

現役のプログラマーが教えるゲームプログラミングで、初めてのお子様から本格的なプログラミングまで楽しく学習できます。
ゲームやアプリに特化したカリキュラムなので、 パソコンに触る時間や設計を考えることにより多くの時間を使うことができます。

<対象>
8歳(小学3年生)~15歳(中学3年生)
<形式>
オンラインで個別授業・少人数制
90分/月2~3回
<料金>
入会金:11,100円
授業料:90分×2回 11,000円/1ヶ月、90分×3回 14,850円/1ヶ月
年会費:11,000円(12ヶ月毎)
教材費:なし
<内容>
▼オンラインで全国どこでも自宅から受講可能で保護者の方も「送迎不要で時間が増えた」「学んでいることが見えやすい」などの意見も多いです。
▼オンライン教材だからできる個別対応 子どもたちが「作りたい!」と思える魅力的な学習コンテンツを用意しています。 動画教材を利用することで、現役プログラマーが一人一人に合わせたカリキュラムを構築することが可能! また、授業外での質問も可能。
▼自律心を養うカリキュラム レッスンの最初と最後に発表の時間を設けています。 自分の考えを言葉にしてアウトプットすることで、コミュニケーションスキルの向上を目指します。
▼アンズテックレッスンの流れ
1.今日の目標を発表 | 今日の目標を発表することで目標を明確にし、達成に向けて向上心を高めます。 |
2.タイピング練習 | 5~10分のタイピングを行います。継続することで着実に成長を感じられます。 |
3.個別プログラミング学習 | 個別対応でプログラミングを行い、1人1人に合ったカリキュラムで進行 |
4.オリジナル作品の作成 | 創造力を養い、考えを形にする力が身に付きます。 |
5.今日の学びを発表 | 学んだ内容をプレゼンして共有することで、インプットだけではなくアウトプットにも力をいれます。 みんなの作品を見ることでアイディアの幅を広げることができます。 |
MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発した子供向け教育用ソフト 「スクラッチ」をベースにロボット用に改良したプログラミング環境を使った、 他社では真似できないオリジナルのカリキュラムでプログラミングを楽しく学べるスクールです。

<対象>
8歳(小学3年生)~
<形式>
集団授業
全国900教室以上で開講
90分/月2回
<料金>
入会金:0~10,000円(入会時のみ)
ロボット・教材代:35,000~45,000円(2年間を一括で払う場合)
授業料:9000~12,000円/1ヶ月
※教室により費用が異なるので、必ず確認してください。
<内容>
▼初回授業からプログラミングができ、4つのチカラを身につけていきます。
理解力:テキストでセンサーの仕組みやロボットの機構などを学習し、ロボットプログラミングに関する知識をしっかりと吸収していきます。
論理的思考力:プログラムを論理的に書かないと、ロボットを思い通りに動かすことはできません。試行錯誤を繰り返しながら、論理的思考力を身につけていきます。
創造力:プログラミングの答えはひとつではありません。固定観念にとらわれず、一人ひとりの独自の発想で新しいロボットやプログラムを作製していきます。
プレゼンテーション力:成長して大人になったとき、自分の考えを表現する力はとても大事な能力となります。製作したロボットやプログラムを通じて、プレゼンテーションする力も育んでいきます。
▼ロボット作りとプログラミングの両方が体験できる
▼国内最大級の教室数 ・スクール終了後も教材で楽しめる
▼国際大会(URC)に出場することも出来る
▼低学年向け講座「自考力キッズ」から受講すると最大5年


5.プログラミングスクール・教材のまとめ
対象 | 形式 | 料金 | オススメ | |
Groovy Lab in a Box | 6歳~ | 定期教材 | 2,980円/月 | STEAM教育領域の教材が毎月届き、英語も合わせて勉強したい方にオススメ |
アンズテック | 8~15歳 | オンライン授業 | [入会金] 11,100円 [授業料] 11,000円~14,850円/月 [年会費] 11,000円(12ヶ月毎) 教材費:なし | オンライン授業なので通学などの心配もなく、一人一人に合ったカリキュラムで進めたい方にオススメ |
エジソンアカデミー | 8歳~ | 集団授業 | [入会金] 0~10,000円 [ロボット・教材代] 35,000~45,000円(2年) [授業料] 9000~12,000円/月 *教室により費用が異なるので、必ず確認してください。 | 実際にプログラミングとロボット作成を行い、大会出場も可能なのでお子様の可能性を延ばしたい方にオススメ |
思考力や協調性が身につく
先述した通り、プログラミングは論理的思考力を身につけることに役立ちます。
それは、人間関係の構築にも役立つ能力となります。
論理的に物事を考えられると、「こんな風に行動したら人を傷つける」「こうしたら友だちが喜ぶかな」などと予測することができるでしょう。
思いやりの気持ちを養い、集団生活に必要な協調性を育むことにつながりそうです。
好奇心・探求心を養う
子どもたちは言葉を覚え始める2歳〜3歳頃から「これなあに?」とさまざまな物に対して疑問や興味を持つことが多いものです。
そういった子どもたちの「知りたい気持ち」を基盤に早期からプログラミング教育を取り入れると、学習に対してのモチベーションが高まるでしょう。
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