現代において、終身雇用が崩壊しつつあり、20〜30代の6割以上は転職に前向きな考えを持つため転職者数は年々と増えています。
「転職するのは当たり前」と言われるようになる世の中もすぐそこです。
そのなかで、転職において有利となるスキルがVBAだと実体験を交えてお伝えしたいと思うので、ご覧いただけますと幸いです。
1.そもそも、VBAって何?
VBA(Visual Basic for Applications)は、マイクロソフト社のMicrosoft Excelに搭載されているプログラミング言語で、現在においても多くの企業で運用されています。
Excelは企業の事務処理やデータ集計などに活用されており、事務処理の定番ツールであるといえます。
VBAは、頻繁に使用される業務アプリケーション(Word、Excel、PowerPoint)にデータ抽出やセル自動操作といった機能を付与できるため、即効性の高い業務効率化対策として支持されています。
また、集計・分析・自動計算など、事務作業で必要な処理を幅広く実装できることも強み、特にExcel VBAのスキルは、いわゆるバックオフィス(人事・経理・営業事務・カスタマーサポートなど)の幅広い職種で評価される、汎用性が高いスキルだと言えるでしょう。
さらに、システム開発の分野でも、中小企業向けであればExcel VBAのスキルが多いに活用できます。中小企業ではIT予算が限られているケースが多く、コストを下げることを目的に、Excel VBAを活用してシステムを構築するケースが多くあります。
2.「脱Excelに進んでいる」ってホント?
Excelが得意なこと | Excelが苦手なこと |
・表計算 ・データ収集や管理 ・グラフや表の作成 ・統計 ・VBAやマクロによる自動化 | ・同時編集 ・Webスクレイピング ・常時接続 ・アクセス権などの管理権限 ・大容量のデータ管理 |
Excelも万能ではなく、表からみても分かるように得意・不得意があります。
「複数人による同時編集」や「常時接続」「Webスクレイピング」など不得意な面もあり、これらはgoogleスプレットシートが得意とする所でもあります。
また、「管理権限」「大容量データ管理」に関してはExcelの最大行列は1,048,576 行×16,384 列(Excel 2019)に対して、BIツールは管理権限機能もあり、拡張などにより基本的には容量無制限となります。
BI(Business Intelligence)の略でビジネスにおけるビッグデータを、収集・蓄積・分析・報告するツールで、経営上などの意思決定に役立てる手法や技術のこと。 経営判断上の過去・現在・未来予測などの視点を提供する。
Tableau・Domo・LaKeel BIなどの製品があります。
以上から分かるように、「顧客管理などのデータ量やセキュリティ管理が重要な仕事」や「同時作業が必要なスピード重視の仕事」に関してはBIツールに移行すべきだと思います。
しかし、全ての仕事においてBIツールの導入は現実的ではなく、少人数での管理、もしくは簡易的な作業でのExcel活用は業務の効率化に寄与すると思っています。
また、ビジネスパーソンにおいてExcelは95%以上(n=1100名超)の方が使用していると回答もあり、今後もExcelは使用され続ける可能性は高いです。
3.VBAが転職で有利になる3つの理由
VBAは数万件レベルの大量のデータを集計・分析する用途にこそ向かないものの、数人~数十人規模の会社で使う業務アプリ開発や事務職向けの業務効率化対策としては、需要が継続すると考えられます。そこで、転職で有利になるアピールポイントを3つ紹介したいと思います。
VBAによるマクロ作成で手作業が自動化できる事をアピール
出張届や休暇簿の自動作成マクロを組むことで、今まで手作業で行っていたことをボタン1つで可能になります。多くは出張届や休暇簿管理はされていると思いますが、手作業で入力している企業も少なくありません。そこで、ボタン1つで自動化できることをアピールする事でライバルと差を付けることができます。
VBAによる効率化・自動化はコスパ最強をアピール
事務作業で頻繁にあるExcelの細かな作業を効率化する機能は、外注するとコストに見合いません。しかし、VBAでコーディングすると、その外注コストを掛けずに効率化・自動化して会社に貢献できるとアピールすることができます。
Excel VBAで簡単な管理マクロは作れるとアピール
仕事をする中で既存のソフトでは使いづらかったり、追加機能が欲しかったりと支障が出ることがあります。そこで、簡単なマクロであればExcel VBAで作成・管理することで業務の効率化と円滑化に寄与できるとアピールが可能です。ただし、複雑になってしまうとバージョンの修正、バグの対応など管理が大変になるので注意が必要です。
例)社員の体温管理マクロ、バーコードによる図書管理マクロ、超過勤務自動作成マクロ etc…
以上の事から、VBAによる自動化・効率化を推進できる人材の評価は高い傾向にあり、全ての職種において例外ではありません。
4.転職時にVBAが有利になった実体験
▼どんな勉強方法で習得したの?
私は独学でVBAを学びましたが、自分の想像したマクロが組めるようになるまで200時間くらい掛かりました。本や教材は買わずに、職場で使用しているExcelの業務改善をしながら、分からない箇所は動画講座で理解を深めて習得していきました。
▼転職するときにVBAを身につけて良かったところは?
職場内でも私のマクロを使って便利になったとの声も頂き、信頼と自信も付いてきたのでキャリアアップ転職を目指そうと決心しました。
そんな時、以前の私には特技と言えるようなことがありませんでしたが、「履歴書の特技」にExcel VBAと書いて、作成例を提示することにしました。
すると、面接官から「どこで勉強したの?」「他にも作れるものある?」など様々な質問を頂き、面接の後半はVBAの話になっていました。その後、採用通知を頂き今では念願の職場で働いています。
5.どんな方法でVBAスキルを習得すればいいの?
VBAが出来るようになると転職に有利なのは分かったけど、どんな方法で習得すればいいの?
最初は「やる気」になるんだけど、途中で挫折しちゃうんだよね…
あまりお金を掛けずにやりたいな…
「お金をあまりかけたくない、教材や本は買ったけど続かなかった」という方のためにUdemyの動画講座がおすすめです。
Udemy動画講座が良いなと思って頂けた方は、オススメ講座7選を紹介しているので参考にして頂けると幸いです。
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